太陽光発電O&Mブログ

発電事業者が困らないためにやるべきこと

昨日、残念な太陽光発電所の例を書きましたが、そこから得られる教訓があります。
発電事業者が困らないために、今すぐやるべきこととは何でしょうか?

太陽光発電所のO&Mを行う上で、完成図書がないと費用が格段に高くなります。
発電所がどのように設計されたのか分からないのでは、正否を判断できませんし、発電不良など明らかな不具合が発生していても、その原因を探ることも非常に困難です。

そのため、完成図書がない場合は、現状を調査した上で作成することをお勧めしますが、当然、そこには費用が発生します。

しっかりした販売・施工店ならば、発電所の引渡し時に完成図書を渡してくれますが、分譲会社などでは渡していないことも多々あります

完成図書が引き渡されていないことが非常に多い

完成図書が引き渡されていないことが非常に多い

そこで、発電事業者がまずやるべきこととして、以下のような完成図書が手元にあるか確認してください。

完成図書一覧
1. パネル配置図(パネルレイアウト図)
2. 土木関連工事内容明記資料
3. ストリング配線図(ストリングマップ、アレイ配線図)
4. 電気レイアウト図(単線結線図)
5. 架台構造図(強度計算等含む)
6. パワーコンデイショナー関連資料(取扱説明書含む)
7. パネル関連資料(メーカー保証内容が分かるものを含む)
8. 契約書内容一式(瑕疵担保責任による補償内容明記のもの)
9. 法規関連申請・許可関連書類
10.  完成引渡し前検査報告書一式

全部揃っていることが望ましいですが、少なくとも1.3.4.5.8.10は手元に保有してください。

本来、販売・施工店が完成図書を提出しなければ、発電所の引き渡しは完了しないので、無料で貰って当然なものです。
例えば、住宅を購入した時に、その家の設計図等貰うのが当然ですよね、それと同じです。

もし手元になければ、今すぐに販売・施工店に連絡してください。倒産してしまってからでは交渉もできません。

また、設計図等は最新のもの、つまり、発電所の現状を表しているもの、と指定してください。

施工段階で最初の設計図通りに作れず、現場合わせで設計を変更している場合が少なくありません。変更を反映していない設計図では、現状が把握できません。

2017/11/13 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之

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