太陽光発電O&Mブログ

太陽光発電O&Mのメリット・デメリット 9

太陽光発電所のO&Mを考える上で、メリット・デメリットを考察します。

故障ではないのに売電をロスする「出力抑制」は、気づきにくく、後で気づいた時には数10万円、数100万円という累積損失が積み上がっているかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【太陽光発電のO&Mは、エナジービジョンが運営する全国対応『新エネルギーサポーター』にご相談ください。『新エネルギーサポーター』では、低コストでしっかりとしたオペレーションとメンテナンスをご提案します。】

前回のブログはこちら

O&Mのメリットのひとつ、

太陽光発電所の売電利益の損失を最小限にできる

という点を説明します。

売電利益の損失を招く主な要因は以下。

A. 系統側理由による売電停止
B. 草木による影
C. 太陽光パネルの汚れ
D. パネルの故障・経年劣化
E. パワコンの故障・経年劣化
F. 積雪による発電低下

A. は前回書きましたが、もう一つ系統側理由で売電が減少する予期せぬ「出力抑制」についても追記します。
(電力系統を保護するために計画的に太陽光発電所の出力を減らす「出力制御」というものもあり、それを「出力抑制」と呼ぶこともあるのでややこしいですが、ここでは予期せぬ「出力抑制」のご説明です)

「出力抑制」とは、系統側の電圧が高すぎて太陽光発電所の電気が流れていかない現象です。

パワコンのモニターに表示された「電圧上昇抑制」(=出力抑制)の履歴

パワコンのモニターに表示された「電圧上昇抑制」(=出力抑制)の履歴

電気は『電圧が高い方から低い方に流れる』というシンプルな原則があります。

パワコン電圧 > 系統側電圧】という時には売電できますが、これが逆になると売電できなくなります。

そして系統側の電圧は標準200Vの場合、182V~222Vの間にあります。ここでのポイントは系統側の電圧に幅がある、という点です。
エリアの電気の使用状況に合わせて系統側の電圧には振れ幅があり、その数字よりもパワコンから送り出す電圧が低くなる場合があるのです。

通常は、パワコンの電圧の方が高くなるように設定しますが、

・なんだか系統側の電圧が高くなりすぎる
・なんだかパワコンの電圧が低くなりすぎる

ということがまれに発生し、「出力抑制」=売電できなくなります。
(いろんな原因があり説明すると長くなりますので、「なんだか」という言葉で済ませてます(汗))

そして「出力抑制」は系統を守るための正常な動作なので、太陽光発電所の故障ではありません
(ただしパワコンの電圧が低くなりすぎる原因が、故障もしくは設計・施工ミスである場合もあります)

正常な動作ではありますが、売電できないので発電事業者としては損をすることに変わりありません。「出力抑制」に気づいて、その是正をしないことには、知らないうちに損し続けています。

「出力抑制」は1日中ずっと発生しているわけではなく、特定の時間のみ発生したり、特定の曜日のみ発生したりします(原因により変わります)。

そのためなかなか気づきにくいのですが、遠隔監視システムを使って日常的に発電量をチェックしていれば見つけることは難しくありません。

もし見逃している「出力抑制」があり、それが売電金額の10%だったとすると、50kWの低圧発電所では年間に20万円程度の損、1MWの高圧発電所なら約400万円!の損

遠隔監視の履歴データから「出力抑制」が発生しているか?、確認できますので不安でしたら弊社の「売電ロス発見サービス」をご活用ください。

→つづく

2018/1/26 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之

産業用太陽光発電所のメンテナンス・不安のご相談はお気軽に『新エネルギーサポーター』まで(無料)

一覧へ戻る