太陽光発電O&Mブログ

遠隔監視で発電量低下の原因を探る

そろそろ発電開始から3~4年経つ野立て太陽光発電所が多くなり、発電量低下に関する相談が増えています。
「遠隔監視システムのデータを見ると、なんだか発電量が低くなってきた。何かトラブルがあるのでは?」と。

パワコンごとのデータを取得できる遠隔監視なら、発電量を細分化して管理できるのでトラブルを発見しやすく原因も想定しやすくなります。(余談ですが、未だに遠隔監視を設置していない発電所もかなりあります。そういうところは、発電量が下がっても気付くことすらできません。)

相談を受ける際、まずは「どのように発電量が低下した」と感じているのか、確認することが大事です。

例えば、
・先月の発電量と比べて低い
・前年同月の発電量と比べて低い
という場合は、単なる天候不順であることが多くあります。1ヶ月間程度の発電量比較では、天候次第で3~4割差が出る、などということも珍しいことではありません。

・ある時期から特定のパワコンだけ徐々に悪化している
こういう場合は、まずは雑草の影響を考慮すべきでしょう。雑草が伸びるに連れてパネルに掛かる影が増えて、発電量を悪化させる事例が頻発しています。
特に6月以降に悪化した場合は、その可能性が高く、発電所を確認すれば一目瞭然です。

・ある時期から特定のパワコンだけ急激に悪化した
これはパワコンもしくはパネルやストリングの故障が疑われます。「急激に」というのが判断するポイントとなります。

・毎年数%ずつ発電量が下がっている
この場合は、太陽光パネルの汚れを疑ういますが、その前に本当に長期継続的な漸減傾向にあるのか確認したいところです。移動平均で1年ごとの発電量をグラフ化すれば長期的な傾向を把握しやすくなります。

ただし、長期的に日射量が減少しているだけ、という可能性もあるので、日射量データを取得できるならば、それとの比較もしたいところです。
パネル汚れによる発電量低下は、パネルの角度が10度以下だと発生しやすいと言えます。雨水が汚れを落としてくれず、パネル上に溜まってしまいます。

遠隔監視のデータから読み解ける、簡単な例を紹介したが、発電量低下は複合要因である場合が多いので、これだけで決めつけるのは危険です。
定期的な点検と組み合わせることで、より正確かつ効率的に問題を解消できます。

一覧へ戻る